部活や会社を辞めないか辞めるかどっちが正解?原作もTV放送も見たことないのにブルーレイ大人買い作品に思う。【SOUND7】

☆こんにちは(^O^)/スキナレです。

【SOUND6】に続いて「響け♪ユーフォニアム TV1期」の第7回のお話しをしようと思います。

基本的な作品情報は【SOUND1】をご覧ください。

 

☆部活や会社を辞めないか辞めるかどっちが正解?

 

部活や会社を辞めようと思った瞬間を多くの人が持った経験があるでしょう。

ただ「辞めない・辞める」のどちらかを決断した時点で、それが正解だったかなんていうのは、その時点で誰もわからないものです。

だからこそ人は悩むのでしょう。

誰もわからないからこそ、人は「経験」に基づいて、辞めない人や辞めようとする人に助言という名の説得をするのだと思います。

この場合、経験に基づいて説得する人は、部活や会社であれば先輩・上司といった立場です。

でも先輩・上司でない立場の人が説得する場合はどうでしょう?

例えばそれは後輩や同級生・同僚といった立場の人達です。

その場合の説得は経験に基づくものではなく、「辞めて欲しくない・辞めた方がいい」という感情」に基づいたものではないでしょうか?

 

人はいざ「辞めない・辞める」という決断を下さないといけないとき、喉元にナイフを突きつけられて何者かに問われているようなそんな錯覚に陥ります。

 

部活や会社を辞めないか辞めるかどっちが正解かは、その時点で正解がわかりません。

よく言われるでしょうが、それはその先で正解が出ることでしょう。

その先で正解が出る「先送り」の案件だからこそ、どんな決断になっても、たとえそれが自分自身や周りを傷つけるような結果となったとしても、一時の感情ではなく相当考えたことであるのなら、決断した人を尊重しないといけないような気がします。

「辞めない・辞める」という決断をして、もしその先で「失敗」という結果が出た時、それは「後悔」という形で精算されることでしょうし、決断を下した当時の周囲の人達から「だから言ったのに」という言葉のお釣りも出てきます。

ただ傾向として、辞めない人が大勢いた場合、辞める人はわりと「悪」と捉えられえて、辞めない人は「善」と捉えられることが多いのではないでしょうか。

だからこそ「辞めない」ことが「善」であったり、「辞める」ことが「悪」といったように、「善」と「悪」に区別してはいけないような気がします。

「辞めない・辞める」という気持ちが2つあっても、人間の体は1つだからです。

 

☆第7話の一部を部分的にピックアップ

 

辞めようか迷う部員に、顧問と同級生や後輩がどんな対応をするのかという構図

 

第7話のうち【SOUND7】の記事に必要な部分のみを状況説明(設定と背景)

 

第7話では、北宇治高校吹奏楽部のコンクールに向けての練習に対して、顧問の滝の指導にますます熱が入る状況です。

3年生の中にテナーサックスという楽器を演奏している斉藤葵(さいとう あおい)という主人公久美子にとっては2つ上の部員がいます。

 

斉藤葵

Blu-rayDisc 『響け♪ユーフォニアム 4 第7回』 より 2015年

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 

彼女は主人公久美子の小さい頃の近所の年上の幼馴染でありますが、吹奏楽部の中では主人公久美子との関係は先輩後輩です。

葵は高校受験を失敗し、第一志望ではなかった北宇治高校へ入学した経緯から大学受験は失敗したくないという理由で、部活終わりに塾に熱心に通っていて、それは練習不足へとつながります。

受験シーズンが徐々に近づくにつれ、日々「部活か受験か」で苦悩し続けていました。

滝の指導が熱を帯びる中、テナーサックスを演奏する葵が足を引っ張っているということで、どれくらい演奏出来ていないのか確認する意味で、名指して葵に1人で吹いてみるよう滝は促します。

1人で吹いてみた葵ですが、誰がどう見ても練習不足であることが伺え、そんな葵に対し滝は次のような言葉を投げかけました。

 

斉藤葵さん。今のところいつまでに出来るようになりますか?残念ながらコンクールは待ってはくれません。いつまでにと目標を決めて課題をクリアしていく。そうやってレベルを高めていかないと、いい演奏は出来ません。***<中略>***受験勉強が忙しいのはわかります。が、同時にあなたはコンクールを控えた吹奏楽部員でもあるのです。もう一度聞きます。いつまでに出来るようになりますか?

 

Blu-rayDisc 『響け♪ユーフォニアム 4 第7回』 滝昇の台詞より 2015年 ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 


レビュー

 

滝は葵に「吹けるようになるのはいつか?」を聞いたつもりでも、葵本人は「部活をとるか受験をとるか」をいよいよ期限を設けられ、聞かれていると受け取ったのかもしれません。

「いつまでに吹けるように」というよりは、「いつ部活か受験を決断するのか」を聞かれたと思ったことでしょう。

今日急に悩んでいたわけではなく、日々「部活か受験か」と悩んでいたわけです。

葵本人にとっては喉元にナイフを突きつけられて滝に問われているようなそんな錯覚に陥ったことでしょう。

 

そんな葵に対して、年上の滝や同級生で部長の晴香、そして年下幼馴染で主人公久美子のそれぞれの立場での対応が非常に興味深いです。

滝に問われた葵が出す結論は、果たして第7話でどのように展開していくのでしょう?

☆スキナレの体験から(おわりに)

 

【SOUND1】で、この作品に出会ったきっかけを掲載しました。

第7話は個人的にこの作品に対するのめり込みがグッと深くなった回でした。

【SOUND6】でコンクール全国大会までの統一した大まかなスケジュールを紹介しましたが、全国大会までとなると夏休みがほぼなく秋まで部活動を続けないといけません。

そうなると受験生にとっては結構な打撃で相当他の受験生から遅れをとってしまいます。

ですから吹奏楽部の世界では避けては通れない問題です。

この「吹奏楽部の中での部活か受験か」という問題は、吹奏楽部経験者であれば誰でも経験があることだと思います。

僕も例外なくそうです。

【SOUND1】から【SOUND6】まで、僕の高校1年生の頃の主に入部当初のお話をしました。

今回は時計の針を進めて高校3年生の頃の話です。

僕が所属していた吹奏楽部は、毎年5月に地元の会館で定期演奏会がありました。

受験を控える3年生部員は、この定期演奏会を境に部活を辞めて受験に専念するか、それともコンクールまで部活を続けるのかを決めないといけません。

今でも記憶しているのは、この定期演奏会まで部活終わりに3年生部員だけで連日教室で暗くなるまで話し合いをしていたことです。

この作品では部活を続けるか辞めるかの葵1人対コンクールまで残るその他大勢という図式ですが、当時の僕たちはそうではなく、受験のため同級生の複数人が辞めようとしていて、その他大勢がコンクールまで残って続けるという勢力図でした。

受験のため辞めようとしている同級生達の中には、国公立を目指している人もいて、そういう人にとっては部活を続けるというのは簡単ではないでしょう。

当然のことながらコンクールまで残って部活を続けるその他大勢が、受験で部活を辞めようとする同級生たちを説得するという青春物語です。

この場合、「受験を犠牲にしてコンクールまで残って部活を続けて皆で想い出作り」というのが美談で「善」とされ、途中で辞めることは「悪」とされるでしょう。

ですから「受験で部活を辞める」というのはなかなか言いにくいもので、同時に残された者は去っていく者に対して寂しさを覚えます。

だからこそ余計に辞めていく人間は「悪」だと捉えられるでしょう。

僕自身は当時どちらの立場だったのかと言いますと、頭がよくないので受験に専念しなければマズいことから当初、気持ちは部活を辞める方向でした。

ただ僕を含め辞める方向の3年生部員達は、その噂を聞きつけたそれぞれの所属楽器の後輩達から「コンクールまでやりましょう。辞めないでください」とお願いされたりもします。

受験を控える3年生はともかく、後輩達からすると受験は関係ありませんから、悩むことなく出来るだけ長く先輩と演奏したいという気持ち1つしかありません。

気持ちは辞める方向でいた僕が、コンクールまで残って部活を続けるという判断に変えたのは次の思いからです。

「よくよく考えたら大学受験は失敗してもやり直しが効くけど、高校3年生の部活動は同じ仲間で再入学してやり直しは出来ないよな」という思いに駆られ、当初はコンクールまで残って部活を続けるように、部活を続けようとする同級生から説得されていましたが、途中から部活を続けるよう説得する側に気づいたらなっていました。(^^;)

「高校3年生の部活動の時間はもう二度と来ない」的な言葉や発想は、恐らく随分大人になってから気づいたり振り返るものだと思うのです。

僕が言うのも何ですが、よくあの当時そこまで悟りを開いてコンクールまで残って部活を続けるという決断が出来たなと今でも思っています。

そしてあの時、夏のコンクールまで残って部活を続けたことは正解だったと僕は強く思っていますが、だからと言って辞めた同級生達が不正解だとは全く思いません。

少し付加えますが、夏のコンクールまでというのは、全国大会に行くような学校ではないからです。(;^ω^)

部活辞めた同級生達がその後どうなったかはわかりませんが、それぞれの道と環境で正解を出せているかもしれないですし、あの当時10代で人生に影響する難しい問題に対して完璧な答えを出すというのは無茶でしょう。

一時の感情ではなく相当考えたことであるのなら、決断した人を尊重しないといけないような気がしますから。(#^.^#)

 

最後にさらに付加えますが、コンクールまで残って部活を続けるという決断をして良かったと思えたことの一つに、「コンクールでの集合写真に写れるのは、コンクールまで残って部活を続けた人間だけだ」と思うと、その写真は撮りたくても二度とあの頃に帰って撮れないないということが挙げられます。

 

第7話はそんなこともあって、僕にとって物凄くリアルに当時の僕達を重ね合わせた分だけ、この作品全体に強くのめり込んだ回となりました。

まさに追体験とはこのことなのでしょう。

そしてこの作品に出ている高校3年生達やリアル吹奏楽部員の高校3年生でコンクールに出場している高校生達は、そうしたことを乗り越えた人達なんだと感慨深くもなります。

 

シリーズ一覧


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