はじめに
新幹線や在来線の特急列車を利用する時に必要な切符がわかるようになりましょう。 なお切符の種類や取り扱いは鉄道会社によって異なるため、JRさんでの一般的な取り扱いという形で話を進めさせていただきます。・新幹線と在来線とは
新幹線
その昔、「もっとスピードのある列車を走らせて日本中を便利に移動していきたい」ということから、法律を作った上で高速で走れる専用の鉄道路線を作ろうということになりました。この鉄道路線のことを法律上では「新幹線」と呼ばれています。 したがって「新幹線」は法律上の路線名だと言えるでしょう。
車に例えると「高速道路」を走っているイメージです。
在来線
法律上で「新幹線」に当てはまらない鉄道路線を「在来線」と呼びます。 したがって「在来線」は法律上の路線名だと言えるでしょう。
車に例えると「一般道路」を走っているイメージです。
スキナレ
・運賃と乗車券
目的地まで運んでもらうため列車を利用するときは、当然お金を払わないといけません。
目的地まで運んでもらうためだけに払うお金を「運賃」と呼びます。 そしてそれを払った証拠を駅員さんや車掌さんに示さないといけません。これを「乗車券」と言います。
・普通列車と特急列車
ここから普通列車と特急列車といった列車の種類や座席を確保した場合の料金を中心にお話ししましょう。特急列車
「速さ」を売りにしている列車を特急列車と呼び、「新幹線」と「在来線の特急列車」に分けられます。理由は複雑になるのでここでは割愛させていただき、結論ありきで頭に入れときましょう。
普通列車
特急列車以外の列車ということになります。スキナレ
・料金と払った証拠となる券
基本的な料金の考え方

目的地に運んでもらうだけでなく、「速さ」を求めたい。そんな時にかかる料金が「特急料金」となり、この時払った証拠となる切符が「特急券」です。 この料金は郵便で例えると速達料金と言えるでしょう。

速さだけでなく、「座席を確保」したり「座席の豪華さ」を求めたい。そんな時にかかる料金が「指定席料金」と「グリーン席料金」となり、この時払った証拠となる切符が「指定席券」と「グリーン券」です。 これらの料金はネットショッピングで例えると商品取り置きとラッピング料金と言えるでしょう。
座席の種類

座席の豪華さが「グリーン車」であるのに対して、それがないのは「普通車」と呼びます。 普通車は座席を確保しない「自由席」と確保する「指定席」に分けられます。
・列車の種類に応じて具体的に必要な切符
新幹線又は在来線の特急列車の普通車自由席利用

特急列車を利用していますから「速さ」を求めています。また普通車自由席ですので「座席の確保」や「座席の豪華さ」を求めていません。 したがって料金を払った証拠となる「特急券(自由席)」が必要です。

そして忘れてはいけないのは、目的地まで運んでもらうためだけに払うお金を「運賃」と呼びました。 それを払った証拠を駅員さんや車掌さんに示す「乗車券」が必要です。
新幹線又は在来線の特急列車の普通車指定席利用

特急列車を利用していますから「速さ」を求めています。また普通車指定席ですので「座席の確保」を求めていますが「座席の豪華さ」を求めていません。 したがって料金を払った証拠となる「特急券(指定席)」が必要です。

そして忘れてはいけないのは、目的地まで運んでもらうためだけに払うお金を「運賃」と呼びました。 それを払った証拠を駅員さんや車掌さんに示す「乗車券」が必要です。
新幹線又は在来線の特急列車のグリーン車指定席利用

特急列車を利用していますから「速さ」を求めています。またグリーン車指定席ですので「座席の確保」や「座席の豪華さ」を求めています。 したがって料金を払った証拠となる「特急券」と「グリーン券(指定席)」が必要です。

そして忘れてはいけないのは、目的地まで運んでもらうためだけに払うお金を「運賃」と呼びました。 それを払った証拠を駅員さんや車掌さんに示す「乗車券」が必要です。
少し話をそらします。
例えば特急列車の普通車指定席を利用した場合「特急券(指定席)」と1枚で記載し、グリーン車指定席を利用した場合「特急券とグリーン券(指定席)」の2枚が必要とここで紹介しました。
普通車の場合、速さの料金である「特急券」に座席の確保分の指定席料金が含まれているということです。
その証拠に自由席を利用すると指定席分の料金が不要、グリーン車指定席を利用すると指定席料金分が重複するので、特急料金から少し割り引かれます。この辺は複雑なようでしたら忘れて結論ありきで頭に残しましょう。
普通列車の普通車指定席利用

普通列車を利用していますから「速さ」を求めていません。また普通車指定席ですので「座席の確保」を求めていますが「座席の豪華さ」を求めていません。 したがって料金を払った証拠となる「指定席券」が必要です。

そしてくどいようですが、目的地まで運んでもらうためだけに払うお金を「運賃」と呼びました。それを払った証拠を駅員さんや車掌さんに示す「乗車券」が必要です。
・まとめ
どんな列車に乗っても必ず必要な切符で、運賃を払った証拠となる切符が「乗車券」でしたね。
「速さ」・「座席を確保」・「座席の豪華さ」といった追加料金を払った証拠となる切符が「特急券」・「指定席券」・「グリーン券」でしたね。
おわりに
乗車券に比べて特急券関係はやや複雑となりましたが、「何を求めているか」を基準に考えるとゴールが見えるかもしれません。
よく駅員さんが放送する「この列車は乗車券のほか特急券が必要です」というのは、この記事で紹介したものなのです。
次に切符の値段やルールを誰かが決めないといけません。
それは勿論JRさんが決めてますが、具体的には「運送約款(うんそうやっかん)」という言わば契約書で定めています。
切符を買う時あまり意識することはないでしょうし、皆さん契約書を全部読んで切符を買っていないでしょう。
しかしJRさんでは「購入する以上、その契約書を全部読んで納得していただいた」と考えています。
また新幹線を建設する法律があるのですが、そうした法律や運送約款で書いてあることをわかりやすく伝えるため、これらからかいつまんで記事を作成しました。
この記事シリーズでは大まかなイメージ優先で、あえて正確な表現をとっていませんのでご了承ください。