この人認知症かな?と思った人に街中で出会った時の対応法

初めて出会ってしまうと何をどうして良いか混乱しがちですが・・・

色々な状況に対してそれに応じた方法がありますし、実際様々な状況に応じた方法が紹介されています。

ですがどんな状況であっても、それよりもまず目の前にいる人が認知症の人であってもなくても、自分が相手の立場になって、自分の目の前にいる人に「こんなことされたら嫌だな」ということを想像することが大事でしょう。

このことから、お医者さんでない限り何か認知症について医学的なことに詳しくなる必要はなく、力む必要はないのです。

人付き合いとして皆さんが日常で行っている当たり前のことをすればよいでしょう。

街中ではコンビニ店員さん、銀行員さん、スーパーの店員さん、駅員さんなど自分が仕事中に初めて出会うこともあるかもしれませんし、街中に限らずひょっとしたら家族が認知症と疑われる状態になって、初めてそういう状況に出くわす人がいるかもしれません。

混乱することや慌てること、何をどうして良いかわからない状況になることで、自分を責めたり反省したりする必要はないのではないでしょうか。

何故なら誰しも初めてのことは、そうなって当たり前ですから落ち着きましょう。

 

 

目の前にいる人が認知症の人であってもなくても、自分が相手の立場になって、自分の目の前にいる人に「こんなことされたら嫌だな」ということを想像することが大事となっても、何をどう想像すればわからないという人もいるでしょう。

そこでこれから具体的にどんな想像をして、どんな対応をすればよいのかということをあくまで参考例として掲載したいと思います。

〇 声かけする時の人数は?

慌てると思わず自分以外の他の人を呼んだりして、かかわる人数をつい増やしてしまいがちです。

自分が相手の立場に立って考えると、見ず知らずの沢山の人に囲まれて急に話しかけられたら、戸惑ったり最悪恐怖心を感じて嫌になってしまいますよね。

できるだけ1人で声掛けしてみてはいかがでしょうか。

また認知症と疑われる人は、通常とは異なる行動をされますから、ついジロジロ見てしまいがちです。

皆さんが認知症であってもなくても自分が周りからジロジロ見られることは、とても嫌な思いをするでしょう。

そうしたことは禁物です。

小まとめ
声をかける時はできるだけ1人で行いましょう。またジロジロ見てしまうことは禁物です。

〇 どの位置から声をかける?

皆さんは駅の切符売り場で目的地の駅までいくら必要なのか、料金表を眺めることがあるでしょう。

それを眺めていることに集中している時に、急に後ろから声をかけられたら誰でも驚いてしまいます。

それと同じように、もし声掛けするのであれば相手の立場に立って考えて、相手の後ろ側でも横側でもなく目の前に行って、ちゃんと自分の姿が相手の目に映るようにしましょう。

相手が皆さんの姿を確認できたら、その上で声掛けする言葉は「何かお困りですか?」・「お手伝いしましょうか?」程度の最低限にして、しつこく迫らないようにするのが相手に無用な圧力を与えないことに繋がります。

小まとめ
後ろからではなく、必要最低限の言葉で相手に声掛けしましょう。

〇 かかわることに相手が拒否するようだと?

皆さんは街中で客引きにあったりして、断っているのにしつこく勧誘されたり、洋服屋さんで服を選んでいる最中に自分一人で探たいのに構わないで欲しいと思っているとことに店員さんに近づかれて、不快な思いをする経験があるかもしれません。

それと同じように、相手がそれでもかかわることに拒否するようでしたら、無理せずその場を離れましょう。

ただし、そのまま放っておくのではなく、様子を見守ることが大切です。

親切心からどうしても押しが強くなりがちですが、時として親切心は引くことも大事ではないでしょうか。

小まとめ
相手が声掛けを拒否するようでしたら、無理せずその場を離れつつ放置せず傍で見守りましょう。

〇 声掛けする時の声の大きさや速さは?

仕事でも家でも電話で話す時、相手が早口であったり甲高く大声で話されたりすると、電話の向こうの相手の名前がよく聞き取れないことが結構あります。

そんな時皆さんであれば、「すいませんがよく聞き取れませんでしたので、もう一度お名前をお願いできますか?」と聞き返すことが出来るでしょう。

しかし認知症と疑われる人の場合、そう聞き返すことが出来るとは限りませし、そもそも耳が聞こえにくい人かもしれません。

そのため、ゆっくり・はっきりと話すように心がけるとよいでしょう。

小まとめ
相手が聞き取りやすいように、ゆっくり・はっきりと話すと伝わりやすい。

〇 顔見知りでない限りお互い初対面なので親近感を持ってもらうためには?

皆さんの中には好きな歌手などのコンサートに行かれたことがあるかもしれません。

そこで歌手の方が「昨日お惣菜を買いに、ゆめタウンへ行きましたよ」・「お惣菜大好きじゃけぇ」などと皆さんの地元のスーパーの話や方言などを話されると初対面ながら、かなり親近感が湧く経験をしたことがあるでしょう。

それと同じように、その土地の方言や話題を話すことで、そこがきっかけに親近感を持って警戒を解いてもらえたり、何かを思い出してもらえることがあるかもしれません。

小まとめ
親近感を持ってもらうため、地元の話題や方言が有効になり、初対面同士のコミュニケーションがはかれるかもしれません。

〇 目線はどの位置に置けばよいでしょう?

皆さんが子供の頃に見える大人は、かなり大きな人に見えていたことでしょうし、自分より強そうにも見えていたはずです。

それと同じように、特に高齢の認知症と疑われる人は、腰が曲がって頭が低くなったり、そもそも大人であっても身長の低い方かもしれませんから、相手の立場に立って考えると、皆さんが大きく見えることもあると思われます。

そのような場合は、皆さんも体を低くくしたりして、相手と目線を同じにして、目を見ながら話ができるような状態にしましょう。

これは「どの位置から声をかける?」で既にお話したように、皆さんの姿が相手の目に映ることにも繋がります。

小まとめ
自分を大きく見せないために、体を低くしたりして相手に目線を合わせましょう。

〇 相手がなかなか思い通りに話してくれずイライラしてしまいますが・・・

皆さんが行列に並んでいる時に、お金の支払いなどに手間取ったり、窓口の人の話していることがわからずに、後ろの人を待たせてしまってそれが気になることがあると思います。

下手をすると後ろの人から「早くしてくれ!」なんて怒声を浴びることもあるかもしれません。

それと同じように、認知症と疑われる人は、同じように急かされるのが苦手ですし、沢山問いかけられても一気に答えることが難しいこともあります。

ですから、相手の言葉をゆっくり聴くことが大事です。

また相手は話し上手とは限りませんので単語で話すこともあるでしょうから、相手の言葉から推測・確認することが必要な場面も出てきます。

そうしたことがありますから、ゆっくり対応することがとても大事です。

小まとめ
相手の言葉に耳を傾けて、ゆっくり対応しましょう。

〇 お店などでお金のやり取りが発生したら?

よくある場面の一つになると思いますが、そこでお金の出し入れに認知症と疑われる人は、手間取ることがあるでしょう。

このような時、「商品5店合計¥987円になります。」と言って、小銭を要求しても上手く出せないことがあります。

皆さんの場合、小銭があるかないかの確認をした上で適切な小銭を出すことが出来るとは思いますが、認知症と疑われる人は、それが出来ない可能性が高いです。


そうすると、皆さんの場合と同様面倒なのでお札を出しますが、皆さんは恐らく¥1,000-のお札が真っ先に浮ぶでしょう。

ところが認知症と疑われる人は、何円のお札なのかの認識が低い可能性があります。

下手をすると財布にありったけのお札を出してくる可能性もあるかもしれません。


そこで皆さんはイライラせず、ひと手間かかりますが、一旦財布の中の小銭を全部出したりして、必要な小銭を受け取った上で、お釣りを返したりすることも一つの方法です。

そもそも小銭がない場合は、小銭と同様、財布の中のお札を確認した上で必要額だけ受け取ることで対応が出来ます。

小まとめ
一見気が引けますが、相手がお金を出してくるのを待つのではなく、皆さんがあえて相手の財布の中のお金をとりだしてあげることも一つの方法です。

〇 認知症の人かどうかどうやって見極める?

決めつけは危険ですが、何も手掛かりがないよりはましですので、以下を参考にされてはいかがでしょうか。

  • 右足と左足で違う靴を履いてきている。
  • 入浴を忘れている可能性があり、体の汚れ具合が通常と異なる。

〇 困った時の相談連絡先は?また近所なのに顔見知りでない人がどうして増えてしまうのでしょう?

認知症カフェ

2012年より国による普及が始まり、2015年には具体的な作戦として急激に増加してきています。カフェという自由で気軽な雰囲気の中で、認知症の人本人・その家族・ボランティア・医療介護の専門職員・その地域の住民が集い、悩みや疑問を共有し相談できる場所としても機能しています。

認知症カフェの情報は、各都道府県自治体などで案内しており、例えば大阪府のホームページでは認知症施策として、各市町村の認知症カフェの名前・場所・問い合わせ先・利用料金・活動内容などを紹介しています。

いきなり病院・施設などへ連絡相談するのも力が要りますし、カフェという自由で気軽な場所で相談できるということもありますから、これまで挙げた例や対応法に当てはまらず複雑な状況の場合の相談連絡先としても有効活用するとよいでしょう。

近所でも知らない人が増えた理由を考えてみる

今の時代、わからないことや困ったことがあれば何でも携帯電話やパソコンを使って調べることが出来ます。

これはそうしたことがあれば、人に聞かなくても何でも解決できるということに繋がるでしょう。

携帯電話やパソコンがない時代、わからないことや困ったことがあれば、近所の人に聞いたりして、お互いの顔を合わせる回数が増えることで、存在が常にわかりあえているという状態が長く続きます。

そこから時には近所の人に「今日の晩御飯の話」・「子どもの入学・卒業の話」というふうに、身内の踏み込んだ話がよく出てくるでしょうし、何かあれば「あそこに住んでいる誰々さん」とすぐにわかることに繋がるでしょう。

また住宅に関する考え方も影響を及ぼしているかもしれません。

持ち家を持てばその土地に長くいますから、出入りは激しくなく一見近所の顔見知りが増えそうです。所有したい人が圧倒していますが、個人的にはこれだけでは見えないような部分が、近所で顔見知りでない人が増える理由にあるのではないかと思っています。

それは必要ないと考えている人のその理由の一つに「家族の状況の変化(子どもの独立や転勤など)に合わせて自由に住み替えたいから」(参考:平成27年度内閣府世論調査「住生活に関する世論調査」)とあり、このことが同じ地域に長くいないことに繋がって、人の入れ替わりが激しくなっているということではないかと想像してやみません。

また「所有したい」ですから、現在所有していないわけで、ほとんどの人が賃貸ルームで生活していることを考えると、特に賃貸のワンルームの場合、大学や仕事から家に帰ってくるときは、そのまま近所の人と誰とも話さず部屋へ直行することも考えられるでしょう。

住宅を所有すること自体、ローン購入も含めて直ぐに持つこともできないことを考えると、一戸建て造成地を除き、その土地のほとんどが賃貸住宅であるのではないかと個人的に思っています。

こうした色々な時代と人の考えの変化でコミュニケーションが出来ないのが今の時代なわけですから、それは逆に昔は自然に出来ていたことを無理矢理作らないといけないということに繋がります。

その一つが各地で展開される認知症カフェです。

小まとめ
気軽に話せる場所として、各都道府県自治体などに問い合わせながら、認知症カフェを利用できます。